バッグを作るとき、ポケットは最初にかなり考えるところです。
何個付けるかだけではなく、何を入れるのか、どこにあったら取り出しやすいのか。
入れたいものが決まっているときは実寸を測って、それに合わせてポケットの大きさを決めています。
たくさんあれば便利そうですが、実際に作ってみると、大きすぎて使いにくかったり、せっかく作ったのにほとんど使わなかったりしたこともありました。
今回は、これまで作ってきたバッグを例に、私がポケットの大きさや位置、種類をどう決めているのかを紹介します。
ポケットの大きさは、入れるものから決める
私の場合、バッグ本体と同じように、ポケットもまず「何を入れるか」から考えます。
スマホならスマホ、ペンならペンというように、入れたいものの実寸を測って、少し余裕を持たせてサイズを決めます。
余裕はだいたい1cmくらいを目安にすることが多いですが、いつもきっちり計算しているわけではありません。
特にポケットをたくさん付けたいときは、限られたスペースに収める必要があります。
そんなときは実際に布を入れたいものにかぶせてみて、「このくらいなら出し入れできそう」と確認しながら決めることもあります。
大きいポケットなら便利、とは限らなかった
以前、大きめのショルダーバッグを作ったとき、外側にバッグの幅をいっぱいに使った大きなポケットを付けたことがあります。
たくさん入るし便利そう、と思って作ったのですが、実際に使ってみるとこれが意外と使いにくい。
ポケットが深すぎて、入れたものを取り出しにくくなってしまいました。
ペン用の細いポケットも、深く作りすぎて取り出しにくかったことがあります。
それ以来、バッグが大きいからポケットも大きくするのではなく、入れるものに合わせた深さにすることを意識するようになりました。

大きな外ポケットを付けたものの、深すぎて使いにくかったショルダーバッグ。肝心のポケットが写っている写真は残っていませんでした。
ポケットの場所は「いつ使うか」で決める
ポケットを外側に付けるか、内側に付けるかも、入れるものによって決めています。
外側のオープンポケットは、すぐに出し入れしたいものに便利です。
私の場合は、買い物でもらったレシートをとりあえず入れておく場所として大活躍しています。
スマホのように何度も出し入れするものも、すぐ手が届く場所に専用のポケットがあると便利でした。
一方、鍵のように落としたくないものを外側に入れるなら、ファスナーポケットが安心です。
内側のオープンポケットは、バッグの中で迷子になりやすいものの「指定席」に。
内側のファスナーポケットには、細々したものをまとめて入れることが多いです。
また、外側と内側の両方にファスナーポケットを付けるときは、同じ面に重ならないよう、反対側に付けるようにしています。

よく出し入れする携帯電話用に作ったポケット。実際に使ってみても便利でした。
使う人に合わせて、あえてファスナーを付けないことも
自分用のバッグなら自分が使いやすいように考えればいいのですが、家族用なら使う人に合わせることも大切です。
夫のランチバッグには、財布やメガネ、イヤホン、割り箸など、それぞれを入れられるポケットをたくさん付けています。
でも、ファスナーポケットは付けていません。
夫の場合、ファスナー付きのポケットにすると、いろいろなものをポイポイ入れて、そのまま出さなくなりそうだからです。
その代わり、なくしたくない家の鍵と車の鍵には、持ち手に付けた小さなバッグを指定席にしました。
バッグの中には仕切りも付けて、お弁当などを入れるスペースと仕事道具を入れるスペースを分けています。
ポケットの数や種類だけではなく、使う人が普段どうやって物を出し入れするかまで考えると、必要な収納も変わってきます。

入れるものに合わせてポケットを分け、お弁当と仕事道具のスペースも仕切りました。

家の鍵と車の鍵は、持ち手に付けた小さなバッグを指定席に。
ポケットを増やしても、使うとは限らない
「あると便利そう」と思って作ったものの、実際にはあまり使わなかったポケットもあります。
以前、カードを何枚も分けて入れられるように、カード用のポケットをたくさん付けたことがありました。
作ったときは便利そうだったのですが、実際にはカード類はほとんど財布の中。
せっかく作ったのに、あまり出番はありませんでした。
ポケットは多ければ多いほど便利というわけではなく、普段どこに何を入れているかまで考えて作るほうが、結局は使いやすいのだと思います。

作るのは大変だけど便利だった「ファスナー付きの仕切り」
反対に、作るのは大変でも、付けてよかったと思っているのがファスナー付きの仕切りです。
市販のバッグにも、中央の仕切りがファスナーポケットになっているものがあります。
ただ、仕切りの下がバッグの底までつながっていないタイプだと、小さなものが底を通って反対側へ移動してしまうことがあります。
私はそれが気になったので、自分で作るときは、底から物が行き来しないように仕切ることにしました。
中央の仕切りそのものも収納になるので、バッグの中を3つのスペースに分けて使えます。
最初に作ったバッグでは、中央のファスナー部分に通帳などを入れていました。
今使っているA4バッグにも同じような仕切りを付けていて、今はエコバッグやマスクなどを入れています。
これが使ってみるとなかなか便利。
ただし、作るときは順番や布のつながりをかなり考えないといけません。
紙に書き出して考えていても、途中で自分で混乱することがあります。
それでも使いやすいので、今でも気に入っている作り方です。



中央も収納として使いながら、底から物が反対側へ移動しないように仕切っています。
ポケットは、バッグを作る前に決めておく
バッグの形ができてから「ここにポケットが欲しかった」と思っても、あとから付けるのはなかなか大変です。
私は最初に、バッグに何を入れるのかを考えて、必要なポケットの大きさや位置を決めるようにしています。
入れるものの実寸を測って、出し入れしやすい大きさにする。
よく使うものなら取り出しやすい場所に、なくしたくないものならファスナー付きにする。
さらに、自分用なのか家族用なのかによっても、使いやすいポケットは変わります。
バッグ全体を考えるときと同じで、ポケットも「何を入れるか」「誰が使うか」を先に決めておくと、使い始めてから困ることが少なくなりました。
まとめ
バッグのポケットは、たくさん付ければ便利になるとは限りません。
大きすぎて取り出しにくかったり、便利そうだと思って作ったのに使わなかったり。私もいろいろ作ってみて、少しずつ今の決め方になりました。
今は、まず入れるものを決めて実寸を測り、使う頻度や使う人に合わせて、大きさ・位置・種類を考えています。
ポケットはバッグの中では小さな部分ですが、使い始めると意外と使い勝手を左右するところです。
せっかく自分で作るなら、自分や使う人にとっての「指定席」を作れるのも、ハンドメイドバッグのいいところだと思います。


