バッグを作ったとき、内布が少し余って中でもたつくことはありませんか?
私はバッグを作るとき、外布と内布の縫い代を少し変えて縫っています。
ずっと何となくそうしてきたのですが、「実際、同じ縫い代で作るのとどのくらい違うんだろう?」と気になりました。
そこで今回は、同じ型紙・同じ生地を使って、
外布8mm・内布10mmで縫ったバッグと、
外布も内布も10mmで縫ったバッグ
を2つ作って比べてみました。
写真では少し分かりにくい差なのですが、実物を触ってみると、内布の収まり方や外布との一体感には違いがありました。
この記事では、実際に作り比べながら、私が外布と内布の縫い代を変えている理由を紹介します。
外布と内布の縫い代を変えている理由
バッグの内布は、外布の中に入れて使います。
外布と内布をまったく同じ大きさに仕上げると、内側に入る内布が少し余って、底や脇でもたつくことがあります。
そのため私は、バッグを作るときに外布と内布の縫い代を少し変えて、内布をわずかに小さく仕上げています。
普段よく使っているのは、外布8mm、内布10mm。
たった2mmの違いですが、両脇を縫えば片側2mmずつ、計算上では仕上がり幅に4mmほどの差がつきます。
特にきっかけがあってこの方法にしたわけではなく、バッグをいくつも作るうちに、こちらのほうが内布がきれいに収まると感じて続けてきた方法です。
ただ、今まで同じバッグを「縫い代を変えたもの」と「変えないもの」で作り比べたことはありませんでした。
本当に2mmで違いが出るのかな?
せっかくなので、今回は同じバッグを2つ作って、実際に比べてみることにしました。
縫い代8mmと10mmで、同じバッグを2つ作ってみる
今回は違いを確認するために、同じ大きさ・同じ生地で小さなバッグを2つ作りました。
違うのは、外布の縫い代だけです。
① 外布8mm・内布10mm
② 外布10mm・内布10mm
同じ大きさのバッグを2つ作ります
今回は、横20cm・高さ15cm・マチ5cmの小さなバッグを作ることにしました。
パーツが少ないので、設計メモもA5ノート1ページに収まりました。
外布と内布はどちらも27×37cm。
同じ大きさに裁断して、縫い代だけを変えて作ります。

裁断する大きさは外布も内布も同じ
内布を小さく仕上げたいなら、最初から内布を小さく裁断する方法もあります。
でも私は、外布と内布を同じ大きさで裁断しています。
そのほうが簡単だからです。
四角いバッグなら、外布と内布を同じ大きさで裁断して、縫うときに縫い代を少し変えるだけ。
それぞれ違う大きさに裁断するより、私にはこの方法のほうが分かりやすく、作業も楽です。

外布だけ8mmで縫う
今回の2つのバッグは、内布はどちらも縫い代10mmで縫います。
変えるのは外布だけ。
ひとつは縫い代8mm、もうひとつは内布と同じ縫い代10mmで縫いました。
計算上では、両脇で2mmずつ差がつくので、外布を8mmで縫ったほうが仕上がり幅は4mm大きくなるはずです。
ところが、完成してから実際に測ってみると、差は約3mmでした。

生地には厚みもありますし、裁断や縫い目にも多少の誤差があります。
きっちり計算どおりにはなりませんでしたが、今回比べたいのは、このほんのわずかな大きさの違いで内布の収まり方が変わるかどうかです。
完成した2つのバッグを比べてみる
2つのバッグが完成しました。
外から並べて見てみると、ほとんど違いは分かりません。
今回変えたのは外布の縫い代2mmだけなので、見た目が大きく変わるほどの差ではありませんでした。

では、中の内布はどうでしょうか。
写真では分かりにくいけれど、触ると違う
内側も同じようにして比べてみました。

写真だけを見ると、こちらも「そんなに違わない?」という感じです。
でも、実物を触ってみると違いははっきり感じました。
外布10mm・内布10mmで作ったほうは、内布に少し余裕があり、外布とは別に動くような感じがあります。
一方、外布8mm・内布10mmで作ったほうは、内布が外布の中にすっきり収まり、持ったときにも外布と内布が一緒に動くような一体感があります。
見た目の差はほんのわずか。
でも私がバッグを使うときに気になっていたのは、この「内布だけが動く感じ」だったようです。
やっぱり2mmの差には意味があった
今回、同じバッグを2つ作って比べてみて、普段なんとなくやっていた外布8mm・内布10mmには、ちゃんと意味があったんだなと思いました。
もちろん、生地の厚さや接着芯の有無、バッグの形によっても仕上がりは変わるので、いつでも8mmと10mmがちょうどいいとは限りません。
それでも、内布が余ってもたつくのが気になるときは、外布より内布をほんの少し小さく仕上げるだけでも、収まりが変わることがあります。
マチは外布と内布を一緒に縫う
内布がバッグの中で動きにくいように、もうひとついつもやっていることがあります。
それが、外布と内布のマチを一緒に縫うことです。
私は四角いバッグを作るとき、最初から角を切り取ってマチを作るのではなく、布を四角いまま裁断することが多いです。
外布と内布の両脇を縫って縫い代を割ったら、それぞれ底の角を三角にして、マチになる位置にアイロンで折り目をつけておきます。
この段階では、まだマチは縫いません。

外布と内布のマチを合わせる
外布と内布の入れ口を中表に合わせて縫ったら、表に返す前にマチを作ります。
先ほど折り目をつけておいた外布と内布のマチ部分を引き出し、三角になった部分を向かい合わせにして重ねます。

重ねたまま一緒に縫う
外布と内布のマチを重ねたら、そのまま一緒に縫います。
今回のバッグはマチ5cmなので、5cmになる位置を確認して縫いました。

縫い終わったら、余分な三角部分を切り落とします。
これでマチができるのと同時に、外布と内布がバッグの底でもつながります。
入れ口も、内布を少し控えめに
マチを縫い終わったら、返し口から表に返して形を整えます。
このとき、もうひとつ気をつけているのがバッグの入れ口です。
私は入れ口から内布が見えないように、内布をほんの少し内側に控えてアイロンで整えています。

ここは「何mm」と決めているわけではありません。
外布と内布の収まりを見ながら、内布が少しだけ内側に入るくらいに整えます。位置が決まったら、そのまま入れ口をぐるっと押さえミシン。
私はこのとき、内布に残しておいた返し口も一緒に縫って閉じています。
手縫いするところをできるだけ減らしたいので、これもずっとやっている方法です。
縫い代の差は、いつも同じとは限らない
今回の比較では、外布8mm・内布10mmで縫ったほうが、内布がすっきり収まり、私の好みの仕上がりになりました。
ただ、バッグを作るときに、いつでも「外布8mm・内布10mm」にすればいいというわけではありません。
生地の厚さや接着芯の有無、バッグの大きさや形によっても、内布の収まり方は変わります。
私も毎回きっちり8mmと決めているわけではなく、使う生地や作るものに合わせて少し調整しています。
大切なのは数字そのものより、外布の中に入る内布を、ほんの少し小さく仕上げること。
内布が余ってもたつくときは、外布と内布をまったく同じ大きさに仕上げるのではなく、少しだけ差をつけてみるのもひとつの方法だと思います。
接着芯を使うバッグでは、芯の厚さによっても仕上がりが変わります。
まとめ|ほんの少しの差で、内布がすっきり収まった
バッグの内布をすっきり収めるために、私が普段やっていることを、今回は同じバッグを2つ作って確かめてみました。
比べたのは、
・外布8mm・内布10mm
・外布10mm・内布10mm
の2つ。
計算上では仕上がり幅に4mmほどの差がつくはずでしたが、実際に完成したバッグを測ると、その差は約3mmでした。
見た目ではそれほど大きな違いはありません。
でも実際に触ってみると、外布8mm・内布10mmで作ったほうが内布の余りが少なく、外布と内布が一緒に動くような一体感がありました。
縫い代のほかにも、私は外布と内布のマチを一緒に縫い、入れ口では内布を少し内側に控えるようにしています。
どれも特別難しいことではありません。
仕上がりはすっきりさせたいけれど、余計な工程は増やしたくない。
バッグを作り続けるうちに、いつの間にか今の作り方になっていました。
内布の余りやもたつきが気になるときは、まずはほんの少しだけ、外布と内布の仕上がり寸法に差をつけてみるといいかもしれません。


