バッグを作るとき、どんな布を選べばいいんだろう。
私は最初から、生地の特徴をよく分かって選んでいたわけではありません。
作りたいと思ったら、とりあえず作ってみる。
むしろ何も分かっていなかったから、「この生地は縫いにくそう」なんて考えずに使っていました。
リネンやコットン、デニム、帆布。
ナイロンタフタや、サテンとオーガンジーを使ったこともあります。
縫いやすかった生地もあれば、「これは大変だった……」という生地も。
それでも、縫いにくい生地がバッグに向いていないとは限りませんでした。
今回は、これまで実際にいろいろな生地でバッグや小物を作ってきて感じたことと、私が普段どうやって布を選んでいるのかを書いてみます。
バッグの布は、今も見た目で選ぶことが多い
バッグを作り始めた頃から、布はネットで買うことが多いです。
近くで布を買えるお店が限られていることもあって、実際に触って厚みやハリを確かめてから選ぶ、ということはあまりしてきませんでした。
ネットで生地を見ながら、色や柄、雰囲気を見て「これ好き!」と思ったものを選ぶことがほとんどです。
もちろん、届いてみたら「思っていた感じと違った」ということもあります。
バッグを作るつもりで買ったのに、思ったより薄かったり、柔らかかったり。
そんなときは別のものに使うこともあって、キッチンクロスになった生地もあります(笑)。
今は商品ページの厚みや素材なども見るようになりましたが、結局最後に決めるのは見た目だったりします。
いちばんよく使ってきたのはリネン
振り返ってみると、バッグ作りでいちばんよく使ってきたのはリネンかもしれません。
リネンは、なんといってもあの風合いが好きです。
ホワイトリネンやカラーリネン、ハーフリネン、コットンリネンなど、いろいろ使ってきました。
ただ、同じ「リネン」と書かれていても、生地の感じはさまざま。
しっかりしたものもあれば、柔らかくてテロテロしていて、縫っているそばから逃げていくような生地もありました。
扱いやすい生地ばかりではないけれど、それでも好きなので、結局またリネンを選んでしまいます。
バッグだけでも、ホワイトリネンのタックバッグ、カラーリネンを使ったA4バッグ、ハーフリネンのショルダーバッグなど、ずいぶんいろいろ作ってきました。
中には、何を作ろうと決めていたわけでもなく、思いつきで鳥の形のポシェットを作ったことも。
完成したら姪に気に入られて、そのまま持っていかれました(笑)。

縫いやすい生地だけを使ってきたわけじゃない
今まで使ってきた中には、「これは縫いにくい!」と思った生地もあります。
でも、縫いにくかったからといって、その生地を選んだことが失敗だったわけではありません。
作るものや使い方によっては、扱いやすさよりも、その生地ならではの良さがぴったり合うこともありました。
ナイロンタフタは縫いにくかった。でも用途にはぴったり
ナイロンタフタを使ったのは、父に頼まれて巾着を作ったのがきっかけでした。
着替えを入れたり、少し汚れた上履きを持ち運んだりするのに使いたいとのこと。
実際に縫ってみると、これがかなり縫いにくい。
生地が薄くて滑るので、ずれたり逃げたりして、思うように扱えませんでした。
でも、完成してみると用途にはぴったり。
軽くて、汚れにくく、使わないときは小さくたためます。
縫っているときは大変でしたが、同じようなものを作る必要があれば、また使ってもいいと思っている生地です。
同じナイロンタフタで、ゴルフクラブを入れる細長いバッグを作ったこともあります。
これも父からの依頼で、「クラブを出し入れしやすいように、口の部分はしっかりさせてほしい」と言われました。
そこで初めて使ったのがポリ芯です。
口の部分に芯を入れて、形が崩れにくいようにしました。
ポリ芯を使ったのは、今のところこの一度だけ。
それでも「生地だけでどうにかするのではなく、必要なところを別の素材で補強する」という方法を知った作品でした。

サテンとオーガンジーにも手を出した
初めてバッグを作ってから、まだ半月ほどの頃。
結婚式に参列する姪たちのために、サテンとオーガンジーを使ったポシェットを作りました。
今なら「サテンもオーガンジーも縫いにくそう……」と少しくらい考えると思うのですが、当時はそんなことも分かっていません。
「作りたい」と思ったので、そのまま作り始めました(笑)。
そして実際に縫ってみると、やっぱり大変。
滑るし、ずれるし、思うように扱えません。
それでも、結婚式に持っていくものなので、普段使いのバッグとは違う雰囲気にしたくて選んだ生地でした。
今思うと、何も分かっていなかったからこそ「難しそうだからやめておこう」と考えずに作れたのかもしれません。

しっかりさせたいときは、生地以外で調整することも
バッグを作るとき、生地そのものの厚みやハリだけで仕上がりを決めているわけではありません。
気に入った生地が少し薄かったり、もう少し形をしっかりさせたかったりするときは、接着芯を使うこともあります。
ふんわりさせたいときには接着キルト芯、ゴルフクラブ用のバッグでは、口の部分をしっかりさせるためにポリ芯を使いました。
逆に、リネンのくったりした風合いをそのまま生かしたくて、接着芯を貼らずに作ったバッグもあります。
「バッグだから厚い生地を選ぶ」というより、作りたい形や仕上がりに合わせて、あとからハリや厚みを足すことも多いです。
接着芯を貼ったり、生地が何枚も重なったりすると、今度は家庭用ミシンでは縫いにくい厚さになることもあります。
そんなときに私がやっていることは、こちらの記事にまとめています。
私が生地を探すときによく見る楽天のお店
生地は昔から楽天市場で買うことが多く、探している生地によって見るお店を変えています。
この記事で紹介した過去作品の中にも、楽天のお店で購入した生地を使ったものがあります。
リネンを探すなら「生地の森」
リネンの種類がとにかく豊富です。カラーリネンが今ほど多くなかった頃から扱っていて、「カラーリネンが欲しいなら、ここを見ればある」という安心感があります。この記事で紹介した過去作品にも、生地の森で購入した生地を使ったものがあります。
かわいい柄物なら「手芸と生地の店いすず」「スイート・ハート」
どちらも柄物が豊富で、見ているだけでも楽しいお店です。ここで購入した生地も、過去作品に使っています。大人用のバッグでも、内布ならかわいい柄を使ってもいいですよね。
幅広の生地なら「インテリア&ファブリックN5C」
店名のとおり、インテリアにも使える幅広の生地が中心です。オックスがとても豊富ですが、それ以外の生地もあるので、バッグだけでなくカーテンなどの大物を作りたいときにも探しやすいと思います。
大人っぽい生地なら「fabric bird」
「大人かわいい」という言葉が似合う生地が多いお店です。リネンも豊富ですが、私は特にくすみカラーの生地がお気に入りです。
もちろん、いつもこのお店だけで買っているわけではありません。楽天を見ていると、びっくりするくらい安い生地や思いがけない掘り出し物に出会うこともあります。そういう生地を探すのも、ネットで生地を買う楽しみのひとつです。
縫いやすさだけで布を選ばなくてもいいと思う
もちろん、縫いやすい生地は扱っていて楽です。
オックスは色や柄も豊富で、比較的縫いやすく、私も好きな生地です。
ただ、今回これまで作ったものを振り返ってみたら、意外とバッグにはあまり使っていませんでした(笑)。
帆布も使ったことはありますが、私が使ったことがあるのは11号帆布くらい。
号数による違いを語れるほど、いろいろ使い比べてきたわけではありません。
その一方で、扱いにくいリネンを何度も使ったり、ナイロンタフタやサテン、オーガンジーのような縫いにくい生地にも手を出してきました。
これまでを振り返ると、私は「縫いやすいかどうか」だけで布を選んできたわけではないようです。
作りたいものに合っているか。
そして、自分がその生地を好きか。
ネットで買って、届いてから「思っていたのと違った」となることもあります。
実際に縫ってみて、初めて扱いにくさに気づくこともあります。
それでも使ってみることで、「この生地はこんなものに向いているんだ」と分かることもありました。
たぶんこれからも私は、見た目で「好き」と思った布を選んで、とりあえず何か作ってみるんだと思います(笑)。




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