バッグやポーチなどを作っていると、どうしても布が何枚も重なるところが出てきます。
普通に縫っているところは問題なくても、厚くなった部分に差しかかると、急に布が進まなくなったり、押さえが斜めになったり。
家庭用ミシンを使っていると、そんな場面に出会うことがあります。
私が使っているのは、2008年に購入した家庭用ミシン「JAGUAR CF-3104」。
厚物が得意なミシンというわけではないので、バッグなどを作るときは、できるだけミシンに無理をさせないようにしながら縫っています。
特別な道具をたくさん使っているわけではありません。
押さえも購入したときから使っている標準のもの。
この記事では、厚みのある部分を家庭用ミシンで縫うときに、私が普段やっていることをまとめてみます。
※ミシンや布の種類、重なっている枚数などによって縫える厚さは変わります。無理に縫うと針が曲がったり折れたりすることもあるので、ミシンの様子を見ながら試してください。
家庭用ミシンで厚手の布を縫うのはちょっと大変
デニムなどの厚手の布でも、布が1枚、2枚くらいならそれほど困らず縫えることがあります。
大変なのは、縫い代や持ち手などが重なって、一部分だけ急に厚くなるところ。
押さえが段差に乗り上げて斜めになり、布がうまく送られなくなることがあります。
私のミシンの場合、今回試したデニム4枚重ね程度なら、標準の押さえと固定ピンを使ってそのまま縫えました。

でも実際にバッグなどを作っていると、表布と内布、それぞれの縫い代が重なって、もっと厚くなることもあります。
そんなときに私がまずやっているのが、「縫う前にできるだけ厚みを減らしておく」ことです。
厚みは縫う前にできるだけ減らしておく
厚くなったところをそのままミシンで何とかしようとするより、私はまず、縫う前にできるだけ厚みを減らすようにしています。
最初にするのはアイロン。
縫い代が重なるところは、アイロンでしっかり押さえておくだけでも少し落ち着きます。
それでも厚いところは、樹脂ハンマーで軽く叩くこともあります。

私が使っているのは、父が仕事で使っていたものをもらった、かなり年季の入った樹脂ハンマーです(笑)。
特別な手芸用のものではありませんが、厚みが集中しているところを軽くトントンして、少しでも平らにしてから縫っています。
実際にどのくらい薄くなる?
せっかくなので、今回はデニムを重ねて厚さを測ってみました。
同じ部分を測ってみると、
そのまま 8.2mm
アイロン 7.8mm
アイロン+樹脂ハンマー 6.9mm
になりました。

もちろん、生地の種類や重なり方、アイロンのかけ方などによって結果は変わります。
それでも今回のデニムでは、何もしない状態と比べて1mm以上薄くなりました。
たった1mmくらい?と思うかもしれませんが、厚い段差を家庭用ミシンで越えるときは、この差が意外と大きい気がします。
私が使っているものと同じ商品かは分かりませんが、形がよく似ている樹脂ハンマーを楽天で見つけました。
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段差では押さえをできるだけ水平にする
布が何枚も重なった段差に差しかかると、押さえの前側だけが持ち上がって、斜めになることがあります。
この状態になると、針は動いているのに布がなかなか進まなかったり、その場で何度も縫ってしまったりすることも。
そんなときは、押さえの後ろ側に布をかませて、できるだけ水平にしてから縫っています。

使うのは専用の道具ではなく、余った布を折りたたんだもの。
段差と同じくらいの高さになるように調整して、押さえの後ろに入れます。
私のミシンには、押さえを水平に保つための固定ピンも付いています。
少しくらいの段差ならこの固定ピンだけで越えられることもありますが、それでは足りないくらい厚いところでは、こんなふうに布をかませています。
専用の段差解消用の道具もありますが、私は今のところこの方法で縫っています。
段差を越えるときは、ゆっくり慎重に
押さえを水平にしたからといって、あとは普通にダーッと縫ってしまう……というわけではありません。
厚みのあるところでは、ミシンの音や針の動きを見ながら、いつもよりゆっくり縫っています。
布が進みにくいときは、目打ちで少しだけ送りを助けることもあります。

使っている目打ちは、特別なものではなく本当に普通のものです(笑)。

布を無理に引っ張るのではなく、送り歯の動きに合わせて、進むのをちょっと手伝うくらいの感じで使っています。
目打ちの先を針に近づけすぎないように気をつけながら、少しずつ進めます。
押さえと送り歯で布をしっかり挟む
布端を縫うときは、針の位置だけでなく、押さえと布の位置も見るようにしています。
布が押さえに少ししか乗っていないと、押さえと送り歯で布をしっかり挟めず、うまく進まないことがあります。
そんなときは、縫いたい位置はそのままに、針位置を左右に動かして、押さえと送り歯の間に布がしっかり入る位置に調整します。

私は普段から、縫う場所に合わせて針位置を変えることが結構あります。
特に厚みのあるところでは、ただ針を落としたい場所だけを見るのではなく、布を押さえと送り歯でちゃんと挟めているかも見るようにしています。
それでもミシンが苦しそうなら無理をしない
押さえを水平にしたり、目打ちで送りを助けたりすると、かなり厚みのあるところでも進めることがあります。
今回、デニムを重ねて試してみたところ、10枚重なった部分も縫うことができました。

でも、段差を越えたあたりでミシンが「うーーん……」と唸るような音に。
こういうときは、そのままフットコントローラーを踏み続けるのではなく、一度止めています。
いつもと違う音がしたり、針がなかなか入らなかったりするときは、「ちょっと無理させてるかも」のサインだと思って、いったん様子を見るようにしています。
さらに12枚重ねも試してみたけれど……
今回は記事用に、さらにデニムを重ねて12枚でも試してみました。

ここまでくると、さすがにかなり厳しそう。
フットコントローラーを踏んでも針がうまく入らないところでは、無理に動かさず、プーリーを手でゆっくり回して針が入るか確認します。
針が入る位置まで少しずつ動かしてから、様子を見ながらゆっくり縫い進めます。
ただ、手で回せば針が入るからといって、その厚さを無理に縫い続けるわけではありません。
針が入りにくかったり、ミシンの音が明らかに苦しそうだったりしたら、私はそこで無理をしないようにしています。
今回の12枚重ねは試しに縫ってみましたが、実際に何かを作っている途中なら、縫い代をずらしたり、厚みを減らせないか考えたりして、できるだけここまで厚くならないようにします。
針が曲がったり折れたりすることも
厚みのあるところを無理に縫おうとすると、針が曲がったり折れたりすることがあります。
私も厚いところで針を曲げたり、折ったりしたことがあります。
なので、「あとちょっとだからいける!」と力技で進めるよりも(笑)、ミシンの音や針の入り方がおかしいと思ったら一度止める。
長く使っているミシンだからこそ、なるべく無理をさせずに使いたいと思っています。
特別な道具がなくても、ちょっとした工夫で
家庭用ミシンで厚手の布を縫うとき、私がやっているのは特別なことではありません。
アイロンをしっかりかけたり、厚いところを樹脂ハンマーで軽く叩いたり。
段差では押さえを水平にして、進みにくければ目打ちで少し助ける。
押さえと送り歯で布をしっかり挟めるように、針位置を変えることもあります。
使っている押さえは購入時からの標準のものですし、目打ちも普通のもの。樹脂ハンマーにいたっては、父が仕事で使っていたものをもらった年季ものです(笑)。
それでも、ミシンが縫いやすい状態を作ってあげるだけで、厚みのあるところを越えやすくなることがあります。
もちろん、家庭用ミシンで縫える厚さには限界があります。
ミシンによっても違いますし、生地の種類や針、糸、重なり方によっても変わるので、「何枚までなら大丈夫」とは言えません。
だから私は、ミシンの音や針の動きを見ながら、
「これはちょっと厳しそう」と思ったら無理をしない。
そんな感じで、これからもこのミシンと付き合っていこうと思っています。


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