初めてミシンでバッグを作ったのは、もう19年ほど前のこと。
姪にポシェットを作りたくて始めたものの、当時はミシンもバッグ作りも分からないことだらけでした。
まっすぐ縫っているつもりなのに曲がる。
縫い始めや縫い終わりには、布の裏で糸がぐちゃぐちゃに絡まる。
かわいい布を見つけて「これでバッグを作ったら絶対かわいい!」と思ったのに、出来上がってみたらなんだかヘロヘロ。
マチの広いトートバッグが欲しくて作ってみたら、思っていたより縦長になってしまったこともありました。
本を参考にしたり、失敗したりしながら作り続けて、気付けばミシン歴も19年ほど。
今では当たり前のようにやっていることも、振り返ってみると、そんな失敗から覚えたことがたくさんあります。
今回は、バッグ作りを始めたころにつまずいたことと、今はどうしているのかをまとめてみます。
まっすぐ縫うだけなのに、まっすぐ縫えない
ミシンを使い始めたころ、「まっすぐ縫う」というだけのことが、なかなかできませんでした。
まっすぐ縫うには、布端を針板にあるラインに合わせればいいと知って、やってみたものの……やっぱり曲がる。
針の近くで「ずれた!」と気付いて布の向きを直して、またずれて直して。
そんなことをしているうちに、縫い目が少しずつフラフラしてしまいます。
縫う距離によって、見る場所を変える
いつからか、長い距離を縫うときは針の近くではなく、針より10cmくらい手前を見るようになりました。
布端が針板のラインの延長上を通るように、少し手前から布の向きを調整します。
逆に、小物など短い距離を縫うときは、針板の中にあるラインを見ながら縫っています。
今回この記事を書くために「そういえば、まっすぐ縫うときってどこを見てるんだろう?」と改めて確認してみて、縫う距離によって無意識に見る場所を変えていたことに気付きました。

針ばかりを見て縫っていたころより、少し手前から布の向きを調整するほうが、長い距離もまっすぐ縫いやすくなりました。
縫い始めと縫い終わり、布の裏で糸がぐちゃぐちゃ
ミシンを使い始めたころ、もうひとつよく困っていたのが、縫い始めや縫い終わりの糸絡みでした。
縫い始めようとすると、布の裏で糸がぐちゃぐちゃに絡まってしまう。
縫い終わりも、返し縫いをしているうちに糸が絡まって、布が動かなくなることがありました。
これは19年使っている今でも、たまにやります。
糸を少し長めに出してから縫い始める
「縫い始める前に、上糸と下糸を少し長めに出しておくといい」と知ってから、糸をある程度引き出してから縫い始めるようになりました。

もうひとつ気をつけているのが、返し縫いで布端ギリギリまで攻めすぎないこと。
この2つを意識するようになってから、布の裏で糸がぐちゃぐちゃに絡まることはかなり減りました。
それでも急いでいると、つい忘れてしまって……
今でもたまに、布の裏に糸のかたまりを作っています。
かわいい布なら、かわいいバッグになると思っていた
初めてバッグを作ったのは、4歳と2歳だった姪のためのポシェットでした。
手芸店で見つけたのは、黒のギンガムチェックに赤いてんとう虫が散らばったカットクロス。
ひと目見て「かわいい!これでポシェットを作ろう」と衝動買いしました。
当時の私は、生地の厚さなんてほとんど考えていません。
表布は薄手のコットンシーチング。
内布もシーチング。
ちゃんと内布まで付けたのに、出来上がってみると……
なんだかヘロヘロ。
今なら「そりゃそうだ」と思うのですが、当時は、かわいい布を使えばかわいいバッグができると思っていました。
なぜか端ミシンをする知識だけはあったので、形は意外としっかりしていましたし、小さな子ども用なので軽く仕上がったのはよかったところ。
それでも今作るなら、せめて接着芯は貼りたいです。
約1年後、接着キルト芯を使ってみた
それからバッグをいくつか作るうちに、薄い生地には芯を貼ることを覚えました。
約1年後に姪たちへ作ったポシェットでは、接着キルト芯を使っています。

同じ子ども用のポシェットでも、接着キルト芯を入れると、ふっくらとした仕上がりになりました。
今は、薄手の生地を使うなら接着芯を貼ったり、バッグには少し厚めの生地を選んだり、作りたいものに合わせて変えています。
小さな子ども向けのバッグなら、接着キルト芯のふわっとした仕上がりもかわいくて好きです。
バッグに使う接着芯については、実際に使っているものをこちらの記事でまとめています。
マチを広くしたら、なぜか縦長のトートバッグになった
バッグ作りを始めたころは、欲しいサイズのバッグをどうやって作ればいいのかも、よく分かっていませんでした。
あるとき作りたかったのは、マチが広めのトートバッグ。
「これくらいの大きさで、マチはこのくらいあればいいかな」と作ってみたものの、完成したバッグを見てみると……
なんだか思っていたより縦長。
今思えば、横幅を考えるときに、マチになる分まできちんと計算できていなかったんだと思います。
「欲しかったのはこんな形じゃないんだけどなぁ」と、なんともバランスの悪いトートバッグが出来上がりました。
今は「何を入れたいか」から考える
それからは、バッグの大きさをなんとなく決めるのではなく、まず何を入れたいのかから考えるようになりました。
入れたいものが決まっているときは、それぞれのサイズを書き出します。
そこから作りたいバッグの立体図を描いて、縦・横・マチの寸法を書き込み、最後に各パーツの形に展開していきます。

この写真は、夫のランチバッグを作ったときに実際に使ったノートです。
お弁当箱、水筒、財布、スマホ、メガネケースなど、入れたいもののサイズを測るところからスタート。
それをバッグのどこに入れるか考えながら完成サイズを決めて、そこから必要なパーツの寸法を出しています。
計算途中だったり、書き直していたり、自分にしか分からないようなメモもあったりしますが、だいたいいつもこんな感じです。
最初からこの方法だったわけではなく、「出来上がったら思っていた形と違った」を何度か経験して、今のやり方になりました。
失敗しながら、自分の作りやすい方法になっていった
私のバッグ作りは、ほとんどが自己流です。
本を参考にしながら作って、うまくいかなければ次は少し変えてみる。
「ここ、もうちょっとこうしたいな」と思えば、自分が作りやすい方法を考えてみる。
そんなふうに試行錯誤しながら、これまでいろいろなものを作ってきました。
作り方が分からなくて、いらなくなった市販のバッグをバラして、どういう構造になっているのか調べたこともあります。
そうやって作り続けているうちに、最初はまっすぐ縫うことすら難しかったのに、いつの間にか無意識にやっていることも増えていました。
今回この記事を書くために、改めて自分の縫い方や作り方を振り返ってみて、
「これも失敗して覚えたことだったんだな」
と気付いたこともあります。
19年前に初めて作ったポシェットを見ると、今なら「接着芯くらい貼りたい」と思います。
でも、あのヘロヘロのポシェットを作ったから、薄い布には芯を貼ることを覚えました。
思っていた形と違うトートバッグができたから、今は作る前に寸法を考えて、立体図や展開図を描くようになりました。
失敗すると、そのときはちょっとがっかりします。
それでも次に作るときには、その失敗がちゃんと役に立っています。
これからもたぶん失敗はすると思いますが、そのたびに少しずつ、自分の作りやすい方法が増えていくんだと思います。




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