バッグを作るとき、マチを何cmにするか迷うことがあります。
私もこれまで、マチなしのペタンコバッグから、マチ12cmの大きなバッグまでいろいろ作ってきました。
作るときには「これくらいでよさそう」と思っていても、実際に使ってみると、
「もう少しマチがあってもよかった」
「これはちょっと大きかった」
と思うこともあります。
たとえば、通勤用に作った斜めがけバッグはマチ10cm。容量は十分でしたが、歩く距離があると私には少し邪魔に感じました。
逆に、A4ファイルやペットボトル、折りたたみ日傘などを入れたくて作ったバッグはマチ12cm。こちらは大きめでも、目的に合ったちょうどいいサイズになりました。
そして、いろいろ作って使った結果、普段使いの斜めがけバッグなら、私は8cmくらいのマチが使いやすいと感じています。
同じ人が使うバッグでも、ちょうどいいマチ幅は用途によって違います。
今は「何cmにしよう?」と数字だけで考えるのではなく、入れる物や持ち方、使う場面、見た目のバランスまで考えて決めるようになりました。
この記事では、実際に作ったマチ幅の違うバッグを例に、私がマチをどう決めているのかをまとめます。
まずは「何を入れるか」からマチを考える
バッグのマチを決めるとき、私はまず「このバッグに何を入れるか」を考えます。
ランチバッグなら、最低限お弁当箱が入ること。
自分用のバッグなら、財布や携帯、鍵など、実際に持ち歩く物を思い浮かべます。
以前作ったホワイトリネンのバッグは、ちょっとコンビニへ行くようなときに使うつもりで作りました。
入れる予定だったのは、財布、携帯、車の鍵と家の鍵くらいです。

このバッグのマチは3cm。
必要な物は入ったので、作った目的はちゃんと果たせました。
ただ、実際に使ってみると、
「5cmくらいあってもよかったかも」
とも思いました。
3cmだから使えなかったわけではありません。でも、あと2cmあればもう少し余裕ができて、それほど邪魔にもならなかったと思います。
作る前に考えた「これだけ入ればいい」と、実際に使ったときの「使いやすい」は、少し違うこともあります。
だから今は、入れたい物が入る最低限の大きさだけではなく、少し余裕を持たせた方が使いやすいかどうかも考えるようになりました。
マチなしはかわいい。でも私には使いにくかった
ペタンコのバッグがかわいいなと思って、マチなしで作ったこともあります。

出来上がったときは、すっきりした形で「かわいい!」と思っていました。
ところが実際に使ってみると、思っていた以上に物が入りません。
平たい物なら入るのですが、財布など厚みのある物を入れるとバッグが膨らみ、その分ほかの物も入れにくくなります。
出し入れもしにくくて、結局このバッグはほとんど使わなくなってしまいました。
見た目だけでマチなしを選んでしまった、私の失敗例です。
このバッグを作って、完成したときの形だけではなく、実際に物を入れたときにどうなるかまで考えることが大事だと実感しました。
とはいえ、だからマチは大きければ大きいほどいい、というわけでもありませんでした。
マチが大きければ使いやすいわけでもなかった
通勤用に作った金魚柄の斜めがけバッグは、
- 横28cm
- 縦35cm
- マチ10cm
- 肩ひも85~130cm
で作っています。
肩ひもの長さについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

バッグ自体も大きめで、容量は十分ありました。
ただ、通勤で斜めがけにして歩いていると、私にはマチ10cmが少し邪魔に感じました。
マチ10cmのショルダーバッグは珍しくないですし、これは好みや使い方によるところも大きいと思います。
私の場合は、歩く距離があるなら、斜めがけバッグはもう少し体に沿う方が使いやすいと感じました。
いろいろ作って、普段使いは8cmくらいに
その後もいろいろなバッグを作って、普段使いの斜めがけバッグはマチ8cmくらいが自分には使いやすいと感じるようになりました。
茶色のショルダーバッグは、
- 横28cm
- 縦20cm
- 底のマチ8cm
- ショルダーひも93~131cm
です。

財布、携帯、車と家の鍵、ハンカチ、手帳、メイク直しの道具など、普段持ち歩きたい物はそこそこ入ります。
それでいて、斜めがけにしたときにマチが大きすぎる感じもありません。
必要な物は入るけれど、持って歩くときに邪魔になりにくい。
いろいろな幅で作って使った結果、私の普段使いにはこのくらいがちょうどよく、8cm前後に落ち着きました。
もちろん、斜めがけバッグなら8cmがちょうどいい、という意味ではありません。
入れる物の量やバッグ自体の大きさ、持ち方、歩く距離でも使いやすいマチ幅は変わります。
実際、このあと作ったバッグではマチを12cmにしています。
それでも「大きすぎた」とは感じませんでした。
マチ12cmでも、用途に合えばちょうどいい
A4バッグは、マチ12cmで作りました。

このバッグに入れたかったのは、A4ファイルのほかに、長財布、ペットボトル、折りたたみ日傘など。
夏に使うことを考えていたので、ペットボトルと日傘を入れても余裕がある大きさが欲しかったんです。
さらに、このバッグには中を2つに分ける仕切りを付けています。

仕切った両側にそれぞれ6cmくらいのマチが欲しい。
それなら合わせて12cm。
そんなふうに、バッグ全体のマチを先に決めたというより、中をどう使いたいかから12cmになりました。
通勤用の斜めがけバッグでは10cmを少し邪魔に感じたのに、このバッグでは12cmでも大きすぎるとは感じません。
入れたい物が入り、仕切ったそれぞれのスペースにも余裕があるので、目的どおりの大きさになりました。
完成してから「入れ口が広すぎる」と気づいた
ただ、最初から全部うまく決められていたわけではありません。
このバッグ、最初は入れ口にタックを付ける予定はありませんでした。
完成してみたら、
「なんか、しっくりこない……」
そこで、前後それぞれに2cmのタックを2か所ずつ入れました。

入れ口が広がりすぎていたのが抑えられて、すっきりした形になりました。
底には12cmのマチがあるので、必要な容量は残せています。
ここで気づいたのが、必要な底マチと、好みの入れ口の広さは別に考えてもいいということでした。
振り返ると、入れ口が広すぎるバッグが好きじゃない
そういえば、マチ8cmの茶色ショルダーでも、入れ口側にはタックを入れて5cmくらいになるように作っています。

これは作っている途中の思いつきでしたが、入れ口が広がりすぎず、見た目のバランスも好み。
物の出し入れがしにくくなることもありませんでした。
さらに振り返ってみると、マチ3cmのホワイトリネンのバッグも、入れ口は小さめに作っています。
こうして並べてみると、私はどうやら、底には必要な容量が欲しいけれど、入れ口が大きく広がるバッグはあまり好きではないようです。
最初からそう意識して作っていたわけではないのですが、何個も作ったバッグを見返してみて気づきました。
マチ幅を考えるときは容量だけでなく、完成したときの形や入れ口の見え方も、私にとっては大事なポイントになっています。
私がマチ幅を決めるときに考えていること
いろいろなマチ幅のバッグを作って使ってきて、今はこんなことを考えながら決めています。
まず、絶対に入れたい物を考える
ランチバッグならお弁当箱、自分用なら財布や携帯、鍵など。
まずは「これが入らないと困る」という物から、必要なマチを考えます。
バッグに入れる物に合わせたポケットの大きさや位置については、こちらの記事でも紹介しています。
バッグの中を仕切るなら、A4バッグのように仕切ったあとのスペースも考えます。
持ち方や使う場面も考える
手持ちなのか、肩掛けなのか、斜めがけなのか。
特に斜めがけは、マチが大きくなるほど体からバッグが張り出します。
歩く距離が長いなら、それが邪魔にならないかも考えます。
見た目のバランスも見る
必要な物が入れば、それだけで決まりというわけでもありません。
横幅や高さに対してマチが大きすぎないか、小さすぎないか。
寸法に迷ったときは、市販のバッグを見て、近い大きさのバッグがどのくらいのマチになっているか参考にすることもあります。
入れ口まで同じように広くしなくてもいい
底には容量が欲しくても、入れ口まで大きく広がってほしいとは限りません。
私はタックを入れたり、もともと入れ口を小さめにしたりして、好みの形にすることがあります。
私の場合は、底のマチは容量、入れ口は使いやすさや見た目。
今は、そんなふうに分けて考えることもあります。
少しの余裕も考えてみる
マチ3cmのバッグは予定していた物を入れられましたが、使ってみたら「5cmでもよかった」と思いました。
ほんの2cmくらいでも、実際に使うと印象が変わります。
必要最低限にするのか、少し余裕を持たせるのか。
ここも、バッグを何に使うのかを考えながら決めています。
まとめ|マチは「何cm」より、どう使うかで決める
これまで作ったバッグを振り返ると、マチなし、3cm、8cm、10cm、12cmと、かなりいろいろな幅で作っていました。
使ってみると「もう少し欲しかった」と思うこともあれば、「少し大きかった」と感じることもあります。
私は普段使いの斜めがけなら8cmくらいに落ち着きましたが、大容量のA4バッグでは12cmがちょうどよく使えています。
だから、マチは「○cmなら使いやすい」と数字だけで決めるものではないと思っています。
何を入れるのか。どう持つのか。どこで使うのか。そして、どんな形にしたいのか。
そこから考えていくと、自分が作りたいバッグに合うマチ幅も決めやすくなります。
それでも、作って使ってみたら「あと2cm欲しかった」と思うことはあります。
私はそんな経験もしながら、次に作るバッグの寸法を決めています。
